ご挨拶
第24回東海北陸理学療法学術大会
近年、高齢化社会の到来、生活習慣の変化による動脈硬化性疾患の増加、生活環境による心身の不健康状態の増加など私たちの周りでは急速な変化が 起こっています。それに伴い医療費が増加し、その抑制策として診療報酬の引き下げがなされ、医療保険から介護保険へのサービスの移行が模索
されています。リハビリテーション医療の現場でも診療報酬が減額や算定日数の上限設定、医療機関と施設間での機能分担が進められています。 また、個々の医療行為に対する報酬が適正であるかの分析もなされ、診療報酬改定のたびに体系の変更や単価の見直しが行なわれてきました。
同様に、治療やサービスを受ける対象者も「自分が受けている医療行為やサービスの費用対価」に対する意識は大きくなりつつあります。 医療のみならず介護・保健分野での需要の拡大を予測して、毎年1万人を越える理学療法士が養成され、5年後には10万人を越えると
予想されており専門職として質の向上が急務になっています。
このような社会的情勢、医療・福祉・保健分野での状況から益々科学的根拠に基づく理学療法技術が求められています。われわれが専門職として社会の中で確固とした立場を築くためには、個々の理学療法士の技術を向上させ質の高いサービスを提供することによって、対象者の心身機能を可能な限り改善させる努力が必要不可欠であると考えます。
以上のような観点から、本学術大会のテーマを「理学療法技術を磨く」とし、日々の臨床の中で用いられる様々な治療技術に関する知識を深め、また最新の治療概念を学ぶ機会としたいと考えています。学会長の基調講演をはじめ、理学療法の各分野において精力的に取り組んでおられる先生方に6分野(脳血管障害分野・介護保険分野・運動器疾患分野・骨関節系理学療法分野・高齢者分野・平衡機能分野)のセミナーをお願いする予定です。特別講演では脊椎外科において世界でも先進的な取り組みをされている、金沢大学大学院医学系研究科の富田勝郎先生に「脊椎・脊髄疾患の病態と最新治療」と題して理学療法と関連が深い脊椎外科の最新治療について講演していただく予定です。一般演題では、口述発表、ポスター発表を企画しており、これまで取り組んできた課題や臨床業務における問題解決につながるような活発な意見交換ができるように準備を進めています。
2008年10月25日、26日の両日が参加される皆様にとって充実した時になるように、石川県士会一同鋭意取り組んでいます。関係各位におかれましては、本学術大会の趣旨をご理解頂き、ご支援、ご指導賜りますようお願い申し上げます。